戦後間もない1945年から1952年までの7年間、日本は連合国の占領下に置かれました。米国を中心としたGHQにより日本の政治、経済が統制されていた時代です。それでも多くの日本人たちは戦争が終わったことを喜び、終戦後の厳しい生活状況であったにもかかわらず再び物つくりへの力強い歩みを開始しました、そうして生まれた品々は海外へと旅立ちました。 民間貿易が始まった1947年以降1952年までに作られたものには占領国日本を意味するオキュパイドジャパンを印字することが義務づけられました。この限られた期間に輸出された品々は「OJ」と呼ばれ、その稀少価値も高まっておりアメリカではコレクター達の全国組織「OJクラブ」も作られています。 かつての敵国日本からやって来た陶磁器や、生活用品を愛し、身近に集め、半世紀以上にわたって持ち続けてくれた海の向こうの人々の思いは、今、私たちに平和の意味を静かに語りかけてくれます。